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『こんにちは、にほんご!』の使い方
(一例です。自由に使ってください)


①いつでも、どこでも、気軽に楽しくながめる。ページをめくりながら、どこになにが書いてあるかひととおり頭に入れておくといい。


②まずは声に出してみる。日本語を話す状況になったら、その状況に応じて本を開き、必要な個所を見ながら発音してみる。状況がモデルフレーズと違う場合は、その場にふさわしい語彙を訳語やイラストから探して代入してみる。


③ 発音が難しい場合は共通語で発話、指差し、ジェスチャー、絵・地図を描く。必要な部分を相手に見せるだけでもいいし、相手の言っていることが分からなかったら、いっしょに本を見ながらイラストや語彙を指し示してもらう。本を仲介として相手とコミュニケーションがとれるよう、お互いに試行錯誤してほしい。


④ 日本語ボランティアと発話の練習。学習者の必要に応じて場面を選び、発音練習はもとより、入れ替え語や関連語を使っての発話練習をする。この本は学習者本人の発話を中心に作られているので、ボランティアはその返答の部分をさまざまなバリエーションで表現してみせ、学習者に慣れてもらう。


⑤ ひとりひとりにあった専用のマイブックを作る。本には掲載されてないが学習者にとっては必要だという語彙があるようなら、自分であるいはボランティアと共に辞書をひいてリストに加えたり、理解しやすい訳語を書き入れたりする。またいろいろなレアリアや地域固有のパンフレット等があれば適宜利用し、必要部分を資料として加える。


⑥話題を多様に発展させる。日本人と外国人が一緒にイラストや関連語訳、付録の動詞・形容詞表、地図などを見ながら話す。日本語である必要はない。


⑦ボランティアの方は一通り本全体に目を通して、どこに何が書いてあるか把握しておいていただければ、すぐに必要なページが開けられて便利です。

作成動機となったみなさまからの生の声
外国人の方、日本語ボランティア・日本語教師の方たちからの声です。
①来日した外国人が日本語学習をする余裕がなくても、日本語の学習機関に通い出すまで間があっても、生活は始まってしまう。すぐにでも使えるような本が必要だ。

 
②文法積み上げ式の教科書で勉強した場合、ある程度教科書の課が先に進まないと、必要とする表現が出てこない。それまで待てない。


③いくら文法を勉強してもなかなか話せるようにならないし、いいたいこと、聞きたいことがあるのに何も発信することができない。文法よりも、どうやってレストランで注文するか、ということのほうが生きるために必要だ。


④一般の教科書では、さまざまな環境に暮す外国人すべての人が必要とする語彙を提供することは不可能だ。たとえ難しく感じる語彙でも、漢字だらけでも、当事者にとってはどうしても必要だということばもある。


⑤忙しくて日本語を勉強したり、覚えたりする時間的、精神的余裕がない、又勉強したくても経済的、時間的、地域的な理由で学校に通えない場合も多い。そのような外国人にとっては常に携帯し、持っているだけで安心感が得られるような本がほしい。必要なときにそれを見ながらコミュニケーションがとれるので、気持ちも楽だ。


⑥ボランティアや教師にとって、いつもコピーに追われるのは大変。必要な事項が一冊にまとまっている本があれば便利だ。

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